PUBLIC LECTURES・一般向け講演会
研究成果を社会に還元するため、私は気候変動をはじめとした環境問題とその解決策として求められているイノベーションや社会変革などについて、企業や一般の方々向けに出張講演を精力的に行っています。下記に、最近行ったいくつかの講演を紹介します。出張講演をご希望の大学、企業、環境団体のご担当様は、お気軽にご連絡を下さい。
2022年7月22日
題目:「気候危機がもたらすリスクと脱炭素化の挑戦」
場所:セイコー・エプソン広丘事業所(長野県)
使用言語:日本語
参加者数:約100名
主催者:セイコー・エプソン広丘事業所 環境月間の講演会
形式:単独講演会(招へい講演 90分程度)
内容の要約:
本講演は、セイコーエプソンの社内環境教育プログラムの一環として行われた。前半では、益々深刻化している「気候危機」に着目し、国内外で観察されているあらゆる気候変動による影響を紹介した。中でも、長期的な影響を踏まえた上で、「カーボンネガティブ」社会の実現およびそれに向けたネガティブエミッション技術を概説した。後半では、「脱炭素化」が求められる世界市場の環境変化に着目し、発電分野、自動車分野、農業分野を事例とし、「トランジション」に関する社会科学研究の概念を紹介し、脱炭素化に向けて求められる社会技術的な変革およびそれを阻害する諸要因を説明した。
2022年3月29日
題目:「ステークホルダーからのインプレッションによってエネルギー関連の学術研究をより豊かなものに」
場所:オンライン
使用言語:英語
参加者数:約300名
主催者:東京大学(ミライビジョン研究センター)、Nature Springer
形式:研究機関および社会的ステークホルダー向けの一般公開シンポジウム(招へい講演 15分)
内容の要約:本講演では、企業や政府機関、NGO,研究機関などといった社会のあらゆるステークホルダーと交流することで、いかにより社会的に重要性の高く、より新規性のある学術研究の実現に資することが可能かについて解説した。具体的には、自分のこれまでに行ってきた研究を通じて得た経験に基づいて、学術研究を計画・実施するおよび研究チームを編成するに当たり、ステークホルダーとの連携が果たしうる役割とその重要性に関する示唆と教訓を抽出した。また、科学にとっても社会にとっても価値の高い学術研究の問いと方法論を実現することの困難さとトレードオッフについても考察を述べた。
2021年11月16日
題目:「燃料電池自動車の導入拡大に向けて、日本、ドイツ、カリフォルニア州の経験から何を学べるか」
場所:オンライン
使用言語:英語
参加者数:約100名
主催者:PwCドイツ、ドイツ技術者協会(VDI)
形式:企業・政府・研究機関向けの一般公開シンポジウム(招へい講演 30分)
内容の要約:本講演では、燃料電池自動車の生産・普及の拡大促進に向けて、日本、ドイツ、カリフォルニア州におけるこれまでの企業・政府の戦略とそれらの効果と課題を解説し、今後普及拡大の加速に向けてどのような打開策が求められいるのかを提案した。
2021年7月19日
題目:「気候危機とは何か?国内外で地球温暖化がもたらしている影響について」
場所:オンライン
使用言語:日本語
参加者数:約500名以上
主催者:京都大学、京大オリジナル株式会社
形式:一般公開シンポジウム(招へい講演(ピッチトーク) 15分)
内容の要約:本講演では、益々深刻化している「気候危機」に着目し、世界および国内の観点から現在気候変動がもたらしているあらゆる影響を紹介し、「カーボンニュートラル」の社会を構築するに当たっての必要条件を俯瞰的に説明した。
2021年5月24日
題目:「脱炭素社会の実現に向けた世界潮流」
場所:オンライン
使用言語:日本語
参加者数:約85名
主催者:カシオ計算機 サステナビリティ リーダー・ミーティング
形式:単独講演会(招へい講演 60分程度)
内容の要約:本講演は、カシオ計算機の社内環境教育プログラムの一環として行われた。前半では、益々深刻化している「気候危機」に着目し、世界および国内の観点から現在気候変動がもたらしているあらゆる影響を紹介し、「脱炭素化」が求められる国内外の市場で日本企業が直面している環境変化を解説した。後半では、発電分野、自動車分野、農業分野に着目し、いずれの脱炭素化に向けて求められる社会技術的な変革およびそれを阻害する諸要因を説明した。
2020年10月29日
題目:「日本でなぜ脱石炭は難しいのか」
場所:オンライン
使用言語:日本語
参加者数:約30名
主催者:350.org Japan
形式:単独講演会(招へい講演 90分程度)
内容の要約:パリ協定の気温目標の実現を目指した脱石炭が国内外において活発化しているという状況に着目し、日本において石炭火力発電が推進されてきた諸要因を明らかにした上で、日本企業の国内外の活動における脱石炭を阻害する政策、制度、市場の課題を取り上げて、私の最近の研究成果を基に350.orgのボランティアや支持者の方々のために説明した。
2020年9月29日
題目:「燃料電池自動車の生産・普及の拡大加速に向けて日本、カリフォルニア州における戦略の比較分析」
場所:オンライン
使用言語:日本語
参加者数:約25名
主催者:東京大学未来ビジョン研究センター (IFI エネルギーセミナー)
形式:単独講演会(招へい講演 60分程度)
内容の要約:燃料電池自動車の生産・普及の拡大加速に向けて日本、カリフォルニア州における戦略に着目し、両国のアプローチの特徴、問題点、求められている対策を大学の研究者や企業、一般市民の方々のために、私の最近の研究成果を発表しました。
2019年7月11日
題目:「益々深刻化する海洋プラスチックゴミの問題」
場所:仙台市(国際センター)
使用言語:日本語
参加者数:約400名
主催者:仙台市環境局
形式:単独講演会(招へい講演 60分程度)
内容の要約:町内会の日々の清掃活動の重要性を理解していただけるよう、益々深刻化する海洋プラスチックゴミの危機が自然環境へ及ぼす影響および求められている解決策について、仙台市内の町内会の新入会員の方々のために分かりやすく説明しました。
2019年5月22日
題目:「地球温暖化と日本のエネルギー事情」
場所:仙台市(太白文化センター らららホール)
使用言語:日本語
参加者数:約500名
主催者:明治青年大学(市民団体)
形式:単独講演会(招へい講演 90分程度)
講演内容の要約:生涯学習に積極的に励んでおられる仙台の市民の方々に地球温暖化に関する最新の科学知見およびいくつかの有意義な対策について分かりやすく解説いたしました。
2019年1月26日
題目: 「我々の食生活・健康・環境問題の意外な関係」
場所:仙台市 生涯学習支援センター
使用言語:日本語
参加者数:約60名
主催者:仙台市生涯学習支援センター
形式:単独講演会(招へい講演 90分程度)
要約:近年では、気候科学という学問分野の中で畜産業に伴う温室効果ガスの排出量、また肉食生活による健康・寿命への影響について関心が高まっています。本講演では、まだ日本ではあまり広まっていない、こうした科学知見の最新の結果を踏まえ、肉食生活と気候変動と人間健康の驚くべき関係について、分かりやすく解説いたしました。
2018年9月28日
題目:"Innovating for an aging society: Experiences from two Japanese cities"
「高齢化社会のためのイノベーション:日本における2都市の事例」
場所:スウェーデン、ストックホルム(ArkDes 建築デザインセンター)
使用言語:英語
主催者:Dr. Andrew KARVONEN (スウェーデン王立工科大学)
参加者数:約100名
形式:シンポジウム(招へい講演 30分程度)
要約:千葉県柏の葉および福島県会津若松の国内事例に着目し、日本のスマートシティにおける高齢化への取り組みに関して自らの研究の最新成果を発表しました。
2018年4月7日
題目:"OS Homo Sapiens | Upgrading Our Human Operating System"
「(OS) ホモサピエンス:人類のオペレーシング・システムの更新に向けて)」
場所:東北大学 青葉山キャンパス
使用言語:英語
参加者数:約80名
形式:シンポジウム(招へい講演 20分程度)
主催者:TEDx Tohoku (東北大学)
要約:敢えて自分の専門領域を越えて、科学知見が如何に人類の世界観(つまり「ソフトウェア」)に影響しているのかということに着目し、哲学的な観点から語りました。具体的には、その歴史および問題点を説明した上で、人類の真の可能性をより引き出せるよう、より最新の科学知見に基づいた人類の「ソフトウェアの更新」の必要性を提唱しました。
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